コンフェデレーション・トレイルを歩こう
プリンス・エドワード島を縦断するコンフェデレーション・トレイルは、徒歩や自転車での散策に最適です。廃線になった鉄道を利用して作られたこのトレイルは、メイントレイルが西から東へ273km、ティグニッシュからエルマイラまで続いています。枝分かれしたトレイルを含む総延長は449km。シャーロットタウンの中心部を含む小さな町やコミュニティを通っています。このトレイルの勾配は2パーセントを超えないため、あらゆるフィットネスレベルの人に適しています。
トレイルの途中には、宿泊施設や食事、サービスを提供する場所がありますが、トレイルから少し離れていることもあります。車での移動が必要な場合もありますので、距離や目的地までの安全性については各施設にご確認ください。
コンフェデレーショントレイルについて
州全土を横断するコンフェデレーション・トレイルは、点在する町や村を抜け、さまざまな風景の中を進みます。まだ鉄道として機能していた時代、この線路沿いにいくつもの村が生まれました。鉄道が交通の要となり、島の地形による苦労が解消されたのです。今ではこの道を歩きながら、島の多彩な表情をゆっくりと楽しんでもらえるようになりました。きれいに小石を敷いて整備された道はウォーキング、ハイキング、サイクリング、ジョギング、車いすでの散策などに最適で、島の端から端まで途切れることなくつなぐ多目的ルートとして活躍しています。鉄道の時代から1世紀以上にわたり、旅行者たちは、小さな村々に広がるのどかな田園や森林、小川の景色を満喫しているのです。
トレイルでは、プリンス・エドワード島の生態系や歴史も楽しみたいもの。コンフェデレーション・トレイルは、自然や文化と融合し、この島独自の風景を生み出しています。トレイルは、広葉樹林や針葉樹林などの森林から、草原、生垣林、湿地、河川、池などへと続いています。これらの自然の周辺には、多種多様な生き物たちが生息する環境が整っています。トレイルは、さまざまな生態系を観察できる絶好のスポット。自然愛好家たちにとって最高の遊び場です。たとえばバードウォッチング。トレイル沿いの植生と野鳥の生息地には簡単な規則性があることがわかります。ブルーベリー畑が連なる場所には、チュウシャクシギやホソオライチョウ。サルオガセには、アサギアメリカムシクイ。湿地や幼齢林には、ウグイス科の鳥たち。河口には、ワシ、カモメ、カモ、サギ、ガチョウ。食用ベリーやリンゴの木には、レンジャク、ライチョウ。そして枯れ木には、キツツキ、アメリカゴガラ、ゴジュウカラなどの野鳥が集まります。プリンス・エドワード島は、渡り鳥の東側の渡りルート上にあるため、4月と8月の渡りが始まる季節にはより多くの野鳥が観察できます。
歴史遺産は、地方の町や村とは切っても切れない関係にあります。どの村にも、その土地ならではの大切な言い伝えがあります。民族の移住にルーツを持つものや、鉄道の駅や河川に由来するものなど、村の名前からもその場所の歴史を想像することができます。島の文化の歴史は、幾層にも重なりあった大地、海、人々の記憶です。その一端は、フェスティバルや劇場、音楽、現地の博物館などで垣間見ることができます。
トレイルにはさまざまな人々が集まってきます。自然愛好家、アーティスト、歴史学者、写真家、さらには野イチゴ摘みや午後のピクニックを楽しむ人も。プリンス・エドワード島鉄道が完成した1875年、鉄道建設者たちは自分たちが敷設した線路がやがて人々に愛される散歩道になるとは夢にも思わなかったことでしょう。
コンフェデレーション・トレイル証明書
コンフェデレーション・トレイルの各セクション、または総延長454kmの全行程を歩くことは、達成感があり、称賛されるべきことです。コンフェデレーション・トレイルのどの距離を歩いても、トレイルを歩いた証明書を受け取ることができます。メイントレイル(ティグニッシュからエルマイラまで)275kmを全部歩くと、Tip-To-Tip(端から端まで)の証明書が発行されます。コンフェデレーション・トレイルの証明書は州の観光案内所やウェルカムセンターで発行しています。