赤毛のアンの世界を巡る旅
『赤毛のアン』の世界を体験してみませんか? モンゴメリの作品にインスピレーションを与えた、魔法のような島の美しさに浸ってみましょう。
キャベンディッシュ
プリンス・エドワード島国立公園内にあるグリーン・ゲイブルズ・ヘリテージ・プレイスを訪れましょう。『赤毛のアン』の舞台である「緑の切妻屋根の家」のモデルとなった建物、グリーン・ゲイブルズ・ハウスがあり、小説にあわせて当時の様子を再現しています。滞在時間をたっぷりとって、建物の中や周辺をゆっくりと見て回りましょう。敷地内には小説に登場する「お化けの森」や「恋人の小径」もあります。またガイドプログラムやモンゴメリについての展示館などもあり、ギフトショップや喫茶スペースも利用できます。
キャベンディッシュでは、モンゴメリ住居跡も見どころのひとつです。モンゴメリは、当時この場所にあった家に住んでいた時に、小説『赤毛のアン』を執筆しました。
住居跡に隣接するキャベンディッシュ合同教会に、モンゴメリは通っていました。この教会は1901年に長老派の信徒によって建てられ、1903年から1911年まではモンゴメリがオルガン奏者を務めていました。礼拝の時に彼女が演奏していたオルガンが、今も展示されています。1942年には彼女の葬儀がここで行われました。
グリーン・ゲイブルズ郵便局の消印は、麦わら帽子と三つ編みのイラストがデザインされています。旅の思い出に自分宛の絵葉書を投函しましょう。
モンゴメリは永眠の地にキャベンディッシュ共同墓地を選びました。美しい花壇と「マクドナルド(モンゴメリの結婚後の苗字)」と書かれた墓石があり、柵で囲まれたこの墓所はすぐに見つけることができます。
近くのモンゴメリ・パークでピクニックランチを楽しみましょう。この公園には、モンゴメリのブロンズ像「A Glimpse of Beauty(一瞬のきらめき)」があります。
ニューロンドン
ここには、モンゴメリの生家があります。ニューロンドン湾を見渡せる場所に建つこの家は、ビクトリア様式の本格的な家具や雑貨で彩られています。モンゴメリが着用したウェディングドレスのレプリカをはじめ、自作の詩や物語が収められたスクラップブックなどの展示品も見ものです。
パークコーナー
モンゴメリがシルバーブッシュ(銀の森)と呼んでいたグリーン・ゲイブルズ博物館を訪れましょう。モンゴメリの親戚にあたるキャンベル家の住居で、当時の品々が展示されています。モンゴメリは1911年、この家の客間で結婚式を挙げました。ここでのおすすめは、シルバーブッシュ周辺や輝く湖水のほとりを馬車で巡る「マシューズ・キャリッジ・ライド」。のどかな田園風景を眺めながら、ゆったりとした時間を楽しみましょう。
モンゴメリの父方の祖父であるモンゴメリ上院議員とその家族は、近くのイングルサイドに住んでいました。現在では、この家は モンゴメリ・イン・アット・イングルサイドとして宿泊客を受け入れています。
注記: モンゴメリ・イン・アット・イングルサイドは、宿泊客がいる際には建物の外にお知らせの看板を出しています。宿泊客のプライバシーを尊重するために、宿の外観や敷地内の景色のみの撮影をお願いしています。
サマーサイド
赤毛のアンシリーズの第4巻『アンの幸福』は、この町が舞台です。サマーサイドには、歴史的建造物がたくさんあります。並木道に沿って、古いお屋敷が多く残る住宅街を散策しましょう。
ボーデン・カールトン
ゲートウェイ・ビレッジにあるショップ&プレイでは、アンの衣装を着て写真撮影ができます。
シャーロットタウン
手工芸品店やギフトショップをまわり、旅の記念にぴったりな自分へのお土産を探しましょう。アン関連のグッズがたくさん売られているのは、アン・オブ・グリーン・ゲイブルズ・ストア、近くにはアン・オブ・グリーン・ゲイブルズ・チョコレートもあります。次に、コンフェデレーション・センター・オブ・ジ・アーツに行って『赤毛のアン』のミュージカルを鑑賞しましょう。この舞台は、カナダでもっとも長く上演が続いている夏のミュージカルで、観客席は常に大勢の人でいっぱいです。さらにザ・ギルドでも、アンとギルバートが結婚するまでを描いたミュージカル『アン&ギルバート』が上演されています。カナダを代表する恋人たちのラブストーリーを楽しみましょう。
日曜学校のピクニックで、生まれて初めてアイスクリーム食べたアンは「言葉では言い表せない、崇高なおいしさだった」と表現しました。アイスクリームを食べずして、この旅は終われません。Cow’s のアイスクリームはカナダで一番おいしいといわれています。
時間のある方は島の西部に足を延ばし、ビデフォード・パーソネージ博物館を訪れましょう。ここは19歳のモンゴメリが教師時代に下宿していた牧師館で、現在は当時のライフスタイルや島の造船産業の歴史を紹介する博物館として公開されています。
モンゴメリとその作品にインスピレーションを与えた場所の詳細については、「The Inspiring World of L.M.Montgomery – A Literar Tour (インスピレーションに満ちたL.M.モンゴメリの文学ツアー)」のウェブサイトをご覧ください。